2025年夏に公開された映画『スーパーマン』が、思わぬ社会現象を引き起こしています。アメリカでは公開直後から「dog adoption(犬の里親)」の検索数が約500%増加。その理由は、劇中に登場するスーパードッグ「クリプト」の存在です。
- 映画『スーパーマン』を観て犬を飼いたくなった人
- シュナウザーに興味がある人・飼ってみたい人
- 保護犬・里親制度に関心がある人
- ペットを飼う前に“責任”を理解したい人
- 映画やSNSの社会的影響に興味がある人
スーパードッグ「クリプト」が心をつかんだ理由
映画『スーパーマン』で主人公の相棒として描かれた「クリプト」は、賢く、愛らしく、頼もしさも兼ね備えた魅力的な犬。観客の間で「こんな犬と暮らしてみたい!」という声が急増しました。
さらに、クリプトに似ているとされる【シュナウザー(Schnauzer)】の検索数も約299%アップしたそうです。SNSでは「クリプトかわいすぎ」「シュナウザー飼いたい」といった投稿が目立ち、映画の影響力の大きさがうかがえます。
我が家のシュナウザーと重ねるクリプトの姿
映画を観ながら、私は何度も「うちの子みたい!」と心の中でつぶやいていました。
うちのシュナウザーは、朝のコーヒータイムになると必ず足元にやってきて、じっとこちらを見上げます。その真剣な眼差しが、まるで何かを守ってくれているようで安心感をくれるのです。
散歩中も名前を呼べばピタッと立ち止まり、「次はどこに行く?」と指示を待っているような姿は、映画でスーパーマンをサポートするクリプトそのもの。

ただし、雨の日は玄関でストライキ、おやつを見つければ一直線…という、おちゃめで自由なヒーローぶりも健在です(笑)。




衝動飼いのリスクを知っておこう
こうした“クリプト効果”は保護犬への関心を高めるという意味では朗報です。しかし、動物保護団体や専門家は注意を呼びかけています。
「一時の感情でペットを迎えると、飼育放棄につながる恐れがあります」
犬と暮らすことは、10年以上の命と向き合う責任を伴います。可愛いだけではなく、毎日の世話、しつけ、医療費、老犬介護まで考慮して決断することが大切です。


映画が動物福祉にもたらすポジティブな変化
もちろん、映画をきっかけに保護犬の存在が多くの人に知られることは素晴らしいこと。もしこのブームで1匹でも多くの犬が新しい家族に出会えるなら、それは幸せな成果です。
今後も映画やアニメ、SNSなどのメディアが「命の選び方」についてメッセージを添えることで、より良いペットとの向き合い方が広がるかもしれません。
もし映画を観て「犬と暮らしたい」と思ったら、まずは保護犬という選択肢について調べてみてください。
そして、自分の暮らしにペットを迎える環境と覚悟があるか、一度立ち止まって考えてみてください。
あなたのその行動が、1匹の命を救うきっかけになるかもしれません。
日本国内の保護犬譲渡団体(活動規模順)
- ピースワンコ・ジャパン(認定NPO法人 ピースウィンズ・ジャパン)
https://wanko.peace-winds.org
全国に複数拠点を持ち、災害救助犬育成など幅広い活動。譲渡数も国内最大規模。 - NPO法人 みなしご救援隊 犬猫譲渡センター
https://minashigo-joutocenter.com
広島・東京を拠点に全国規模で活動。多数の保護犬・猫の受け入れ実績あり。 - アニマルレフュージ関西(ARK Kansai)
https://arkbark.net
関西圏を中心に活動し、30年以上の歴史。国際的なネットワークも持つ。 - ライフボート(NPO法人 LifeBoat)
https://www.lifeboat.or.jp
千葉拠点で年間約1,000頭以上の犬猫を譲渡。保健所引き出し数も多い。 - anifare(アニフェア)
https://anifare.jp
全国のシェルターと提携し、都市部を中心に譲渡活動を展開。医療サポートも充実。 - HEART Tokushima
https://www.heart-tokushima.com
四国拠点ながら全国譲渡対応。海外からのボランティア受け入れ実績も。 - Buddies(バディーズ)
https://www.buddies.life
東京拠点で譲渡活動と啓発活動。企業コラボやイベント企画などユニークな展開。 - NPO法人 SPA
https://s-p-a.jp
地域密着型で保護犬・猫の譲渡と飼育支援を行う。規模は中小クラス。 - JASA(日本動物支援協会)
http://jasa311.jp
災害支援から発展した団体で、被災地支援経験豊富だが譲渡規模は限定的。 - 那須ハイランドパーク「SOS活動」
https://www.nasuhai.co.jp/sos/
テーマパーク内の活動で規模は小さめ。啓発効果と地域密着型が特徴。
私が住んでいる北海道の保護犬譲渡団体 3選
1. 認定特定非営利活動法人 HOKKAIDOしっぽの会
札幌市や道内各自治体から引き取った犬猫の保護・譲渡を行う認定NPO法人です。殺処分を減らす活動として、多頭飼育崩壊への対応なども含め、北海道全域で積極的に活躍しています。
URL:https://shippo.or.jp/
2. NPO法人 ドッグレスキューしおんの会
北海道東部・浜中町を拠点に、野犬の迷子や野生化を防ぐために保護した子犬の譲渡を中心に活動しているNPOです。避妊・去勢手術の推進など啓発活動にも力を入れています。
URL:https://www.dogrescue-zion.net/
3. 釧路アニマルレスキューRedHeart
釧路エリアで犬・猫の保護活動を行う団体で、保護した動物たちの新しい家族探しを行っています。支援物資の募集も行っており、地域コミュニティとの連携による救護活動が特徴です。
URL:https://kushiroredheart.org/
まとめ
映画『スーパーマン』のスクリーンで輝くスーパードッグ「クリプト」。その勇敢で愛らしい姿は、多くの人の心を動かし、現実の世界で犬の里親検索を急増させました。
私自身、うちのシュナウザーと重なる瞬間が何度もありました。朝、コーヒーを飲む私を見上げるまなざし、散歩でのアイコンタクト、そして時には雨の日のストライキ。どれもが私にとっての“小さなヒーロー”の姿です。
犬を迎えることは、ただ可愛い存在を家に迎えるだけではなく、その命と10年以上寄り添い続ける責任を伴います。もし映画を観て「犬と暮らしたい」と感じたなら、その気持ちを大切にしつつ、自分の暮らしと覚悟を見つめ直す時間を持ってください。
あなたの慎重な一歩が、未来の家族を待つ1匹の命を救い、日々の中にかけがえのない物語をもたらすかもしれません。
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